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【ニューヨーク=中前博之】国連安全保障理事会の5常任理事国と日本、韓国の7カ国は5日までに、2度目の核実験を強行した北朝鮮に対する決議素案の修正案を作成し、本国政府に打診した。北朝鮮による武器輸出の全面禁止や加盟国への貨物検査義務付けなどが盛り込まれている。7カ国は本国政府の意向を確認したうえで大使級会合を開き、週明けにも安保理15カ国による決議採択を目指す方針だ。
高須幸雄国連大使は国連本部で「政府として態度が決まってない国もある。ぎりぎりの交渉が続いている」と語った。
修正案は日米が提示した素案をもとに作成。焦点の一つだった船舶への貨物検査については、加盟国に検査を義務付けたうえで、公海上の検査は船の旗国の許可を必要とするとしている。人道・開発支援目的以外の北朝鮮への新規融資や経済援助を禁止する金融制裁も盛り込まれた。
日経
【ワシントン=弟子丸幸子】軍事分野の米有力研究機関、グローバル・セキュリティーは4日、北朝鮮が黄海側で新たに建設した東倉里(トンチャンリ)のミサイル発射基地をとらえた米商業衛星の最新写真を公開した。撮影日は3日。同機関は「可動式のミサイル発射台は稼働可能とみられる状態にある」と論評した。
北朝鮮は同基地で長距離弾道ミサイルの組み立てに入ったとの情報が出ているが、公表した写真では確認できなかった。東倉里は舞水端里(ムスダンリ)に続く2つ目のミサイル発射基地。米情報筋によると、ミサイル、衛星の双方を打ち上げが可能で、近代的な発射施設を備えている。
日経
【サンパウロ=檀上誠】北・中南米の34カ国で構成する米州機構(OAS)は3日、中米ホンジュラスで開いた年次総会で、キューバの参加資格の停止措置を47年ぶりに解除することを決めた。同国の参加資格を停止した1962年採択の決議を無効にする。冷戦下、キューバ封じ込め策の象徴だったOASからの排除が解かれることで米国とキューバの関係正常化に向け一歩前進する。
ホンジュラスのセラヤ大統領は「冷戦は今、ここで終わった」と歴史的な意義を強調した。キューバが求めればOASに復帰する道が開かれた。キューバでは国営通信社がOASの決定を速報。一方、政府の反応は明らかになっていない。
キューバのOAS復帰は米国のオバマ大統領と中南米首脳の初会合となった4月の米州首脳会議で、中南米各国が相次いで主張。ただ、政治犯の拘束など人権問題の存在や共産党による一党支配体制を問題視する米国との間で溝が埋まらず、総会前の事前協議は物別れに終わっていた。
日経
【ワシントン=丸谷浩史】米政府高官は2日、核実験実施に続いて弾道ミサイル発射の兆候をみせる北朝鮮について「(金正日総書記の)後継体制が確立すれば、交渉のテーブルに戻ってくるだろう」との見通しを示した。対外的な強硬姿勢の背景に後継問題が絡んでいるとの見方を明確にし、米政府として性急な譲歩をしてまで北朝鮮との対話を急ぐ考えはないことを示した。 高官は北朝鮮が挑発行為をエスカレートしている動機は、外交政策上は「核問題を巡る6カ国協議の破棄、核保有国としての地位確立、寧辺(ニョンビョン)にある核施設復旧の3点だ」と述べ、これに後継問題も影響していると語った。韓国の情報当局は金総書記の三男、正雲(ジョンウン)氏(26)への権力継承の兆しがあると分析している。 そのうえで、高官はオバマ政権の政策として「6カ国協議を破棄しようとの北朝鮮の思惑には乗らない」ことを強調。日本、中国、韓国、ロシアとの多国間での枠組みを維持し、朝鮮半島の非核化の実現を目指すことに変わりないと表明した。
日経
麻生首相、一定条件下の敵基地攻撃「法理上はできる」
麻生太郎首相は26日夜、北朝鮮の核実験強行を受け、自民党内に日本も敵基地攻撃能力を持つべきだとの意見があることについて「一定の枠組みを決めた上で法理上は攻撃できるということは、昭和30年代からの話だ」と述べた。一定条件下での敵基地攻撃は、理論上は自衛権の行使に当たるとの認識を示したものだ。首相官邸で記者団に語った。
「先制攻撃論」とも受け取られかねない首相発言だが、首相周辺は「従来の政府見解の範囲内だ」と強調した。政府の統一見解としては、1956年に当時の鳩山一郎首相が「他に手段がないと認められる限り、誘導弾などの基地をたたくことは法理的には自衛の範囲に含まれ、可能であると言うべきものだ」との見解を示している。
日経