北朝鮮、特別警戒態勢を命令 米韓の軍事演習に対応

北朝鮮、特別警戒態勢を命令　米韓の軍事演習に対応

　北朝鮮の朝鮮人民軍最高司令部は17日、米韓両軍が同日から始まった朝鮮半島有事を想定した合同軍事演習「乙支（ウルチ）フリーダムガーディアン」に対応し、軍や市民に特別警戒態勢に入るよう命令した。米韓を強くけん制する狙いとみられる。北朝鮮の朝鮮中央通信の報道を朝鮮通信（東京）が伝えた。

　命令は人民軍の陸海空軍部隊などに「高い革命的警戒心を持って侵略者の一挙一動を注視し、敵対行為に即時の強力な打撃を加える」と指示。経済発展を目指す「強盛大国」建設へ大衆運動「150日戦闘」への取り組みを内部に促した。

　米韓の合同軍事演習を巡っては朝鮮人民軍板門店代表部の報道官も15日「核で威嚇すれば核で立ち向かい、ミサイルで威嚇すればミサイルで立ち向かう」との談話を出していた。

日経